はじまり そして さようなら
4月某日。お陰様ではるくんは無事に小学生になりました。
病気と闘っているころは、小学生になる、なんていうことを考えることすら怖かった。
けれど、今では使っていた抗がん剤の名前を全部思い出せないくらい、遠い話になりました。
ハハとして、ずっとずっと考えていたことがありました。
それは、このブログをどうするか、ということ。
はるくんが神経芽腫だとわかったころ。インターネットで「神経芽腫」と検索すると、暗い内容しかヒットしませんでした。ブログに至っては、当時はまだブロガーという単語がメジャーでなかったほど、やっているひとが少なかったこともありますが、「天使になった」という内容ばかりで、悲しすぎてとても読めませんでした。
今、まさにこの病気で戦っていることを、知人に限らず広く一般に発信することは悪いことではないのではないか?(もちろん、第一の目的は、心配してくれている家族・友人・知人の皆様へ状況をお知らせすることでしたが)と思い、顔写真も出して、支障のない範囲で状況を綴ってきました。
退院して、元気になって。おお、ステージ4でも、こんなに元気になった子がいるよ、と希望を見出してくださった方からのメールは相当な数になりました。そして、このブログがご縁で知り合ったかけがえのない仲間もできました。
退院後のはるくんが「幼稚園」という社会に入ったとき。免疫も弱く、いろいろな面で園の先生、お母さんたち、お子さんたちのサポートが欠かせませんでした。病気のことをカミングアウトしない、という選択肢は私にはありませんでした。そして、すばらしい環境の中、病気が原因で、何かを言われたりだとか、そういった類の辛い思いをすることは、一度もありませんでした。
腫れ物に触るようでもなく、「過保護過ぎない?」とか「しつけがなってないんじゃないの?」とか批判をされるわけでもなく、同じ幼稚園で過ごす仲間のひとりとして、ごく普通に接していただきました。そのことは、私たち親子にとって宝の時間でした。
でも、いつしか、はるくんが難しいことを理解するようになり、勘が働くようになり、「第三者から偶然にも告知されてしまうかも」というリスクが高まってきました。
今はまだ、大丈夫かもしれない。でも、小学校という新しい環境の中で、病気のことは伏せておきたい。そう思うようになりました。
一番の理由は、上にも書いたとおり、「第三者からの偶然の告知」を恐れているからです。
幼いころ、大変な病気をした、ということは理解していますが、彼の記憶には当時のことはほとんどないようです。あっても、一つの景色を切り取った断片的なもの、のようで。
ですので、告知にはとてもナーバスになってしまうのです。適切な時期は?方法は?…
今後、フォローアップをしてくれている専門外来の看護師さんとも相談しながら、それを探っていきたいと思います
もう、おわかりかと思いますが、ブログ「はるくんこんにちは」の更新は、無期限停止とすることにしました。
同じ病気を克服して、元気に過ごされている方のブログもたくさん見つけられるようになった現在、「元気になった子もいるんだよ。大丈夫、少し先の未来の事だけ考えて、乗り越えて」というメッセージを発信する役目は終えたのかな、と思っています。
でも、元気ですよ、というご報告はさせていただきたい。だから、別の場所で新たに私たち家族の日々の暮らしを綴るblogを立ち上げる予定です。
準備が整いましたら、お知らせさせてください。
そして、現在も神経芽腫という憎き病魔と闘っているお子さんをお持ちのご家族のみなさま。どうか、あきらめないで、ほんの少し先の未来が今日よりもよくなるんだ、と信じて日々を乗り切ってください。ある日振り返れば、大きなハードルをたくさん越えていることに気付かれると思います。1日も早く、ご家族がそろってご自宅で過ごすことが出来るよう、お祈りしております。
そして、私で力になれることがありましたら、遠慮なくメッセージをお送りください。
これまで私たちに「がんばれ」と声援を送ってくださった皆様、本当にありがとうございました。
さようなら。そして、また、どこかで。
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